呼吸器科の特徴や呼吸器科に転職するメリット・デメリットについてご紹介します。

がん治療や終末医療の経験を積みたいとお考えの方に人気の高い呼吸器科の仕事

呼吸器科の仕事は、呼吸器科系の専門的なスキル・知識を習得しつつ処置などのベーススキルを磨きたいとお考えの方や、がん治療や終末医療の経験を積みたいとお考えの方に人気の仕事です。ここでは、呼吸器科の看護師の具体的な仕事内容ややりがいについて、転職のメリット・デメリットや転職のコツについて解説していますので、転職活動のヒントにしてみてください。

呼吸器科の看護師の仕事内容

呼吸器科は、肺炎・肺結核・気胸・気管支拡張症・気管支喘息・インフルエンザなどの治療を行う「呼吸器内科」と、縦隔腫瘍・外傷気胸などの治療を行う「呼吸器外科」に分かれています。なお、呼吸器科系の代表的な疾患である「肺がん」は、内科・外科共に取り扱います。呼吸器科の看護師の主な職場は、病棟・外来・オペ室の3つであり、注射・点滴・採決などの処置や医師や患者さんの介助に加えて、それぞれの職場に特化した仕事を担当します。

呼吸器科の仕事の特徴とは?

呼吸器科の大きな特徴は、診療の対象が「幅広い」ことです。まず「疾患」については、初期の風邪やインフルエンザなどの比較的軽度の疾患から、肺がん・肺炎・肺結核などの重度の疾患まで、幅広い疾患の治療を行います。次に「病状」については、急性期・回復期・慢性期・終末期(ホスピス)の、様々なステータスの患者さんを対応します。そのため、呼吸器科の看護師には、様々な疾患に関する幅広い知識と、それぞれの病状に合わせた適切なケアおよびコミュニケーションが求められます。

呼吸器科で働くメリット

呼吸器科で働いている看護師の方から聞く呼吸器科で働く代表的なメリットとしては、下記が挙げられます。

  • 看護師としての幅広いスキルや知識を習得することができる
  • 患者さんの回復は何よりのやりがいに繋がる
  • 幅広い年代の患者さんの看護を経験することができる

看護師としての幅広いスキルや知識を習得することができる

呼吸器科の看護師の仕事は、呼吸器科の疾患に関する専門的な知識や人工呼吸器・酸素マスクを使ったケアを習得できると共に、すべての診療科に共通するベーススキルを習得できるというメリットがあります。呼吸器科の看護師は、処置や介助を行う頻度が全診療科中トップクラスに高いため、いわゆる「修行」の場として人気があります。また、喘息やCOPDなど、喫煙や運動などの生活習慣を改善することで緩和できる疾患も多いため、患者さんの生活指導の経験を積むこともできます。呼吸器科の看護師の仕事は、ジェネラル・ナースを目指す方にお勧めです。

患者さんの回復は何よりのやりがいに繋がる

呼吸器科の疾患は、意識を保った状態で非常に苦しい症状を引き起こすものが多いため、急性期の患者さんの処置を行う際に、とても心苦しく感じる看護師は少なくありません。しかし一方で、オペ後に疾患が完治したり大幅に緩和されたりするケースが多いため、患者さんの回復が分かりやすく、看護師としてのやりがいに繋がりやすいというメリットがあります。また、慢性期や終末期の患者さんも、適切な処置・介助・生活指導によって、QOL・ADLを改善させることができるため、やりがいに感じやすいポイントです。

幅広い年代の看護を経験することができる

呼吸器科には、小児患者を除いて、幅広い年代の患者さんが受診・入院されています。それぞれの年代の方や疾患に合わせてコミュニケーションや処置を行う経験は、かけがえのない看護師のキャリアになります。また、肺がん・肺炎・COPDなどの疾患は高齢者に多いという特徴があるため、高齢者の処置・介助・コミュニケーションの経験を積みたい方にお勧めです。

呼吸器科で働くデメリット

一方、呼吸器科で働いている看護師の方から聞く呼吸器科で働く代表的なデメリットには、下記が挙げられます。

  • とにかく仕事が多く、忙しい
  • 患者さんの死や急変が看護師の大きなストレスになることがある
  • 院内感染のリスクがある

とにかく仕事が多く、忙しい

病床数や残業・夜勤の頻度によって仕事の忙しさは異なりますが、呼吸器科の受診者数・入院者数はとても多いため、ほとんどの呼吸器科はとても忙しいという特徴があります。また、急変が起こりやすい疾患が多いため、病棟・外来・オペ室のいずれに転職する場合も、残業や夜勤が全くない職場は無いと考えておいた方が良いでしょう。

患者さんの死や急変が看護師の大きなストレスになることがある

呼吸器系の疾患は、死亡リスクや急変リスクが高いという特徴があります。また、呼吸困難など非常に苦しみながら死亡するケースが多いため、そのような患者さんを看取ることは、看護師の大きな精神的ストレスとなることがあります。患者さんの死亡や急変によって「うつ」を抱えてしまう看護師も少なくないため、呼吸器科の看護師には精神的なタフさが求められます。

院内感染のリスクがある

呼吸器科の疾患の中には、肺炎・肺結核・インフルエンザなど空気感染や飛沫感染の可能性があるものが多数あります。院内感染のリスクマネジメントを徹底している病院が多いため、感染の可能性にそこまで過敏になる必要はありませんが、呼吸器科で働くデメリットとして理解しておきましょう。また病棟よりも、初期診療を行う外来やクリニックは感染リスクが高いということも覚えておきましょう。各病院の院内感染防止のためのガイドラインに沿って、看護師それぞれが注意して業務を行うことが大切です。

呼吸器科の仕事はこんな方にお勧め

下記に当てはまる方は、呼吸器科への転職がおすすめです。

  • 細かいことに良く気がつく方
  • がん治療や終末医療の知識やスキルを習得したい方
  • 「慢性呼吸器疾患看護認定看護師」の資格取得を目指している方

細かいことに良く気がつく方

呼吸器科の看護師に必要な資質として、「細かいことに良く気づく(神経質くらいが丁度良い)」ということがあります。呼吸器科の患者さんは、慢性期や終末期であっても急変のリスクが高いため、日々のバイタルチェックやコミュニケーションを通じて、患者さんの体調の変化を敏感に感じ取ることが大切です。また、院内感染を防ぐために、院内やオペ機器・検査機器などの消毒を細やかに行うことも大切です。

がん治療や終末医療の知識やスキルを習得したい方

呼吸器科の代表的な疾患である「肺がん」は、がんの中で第1位の死亡者数となっています。そのため、がん治療(オペによる外科的治療・抗がん剤による内科的治療)や終末医療(ホスピス)の経験を積みたい方に、呼吸器科はお勧めです。肺がん専門の病院や病棟もあるため、がん治療に特化してキャリアアップを目指したい方や、「がん看護専門看護師」の資格取得を目指したい方は、そのような求人を探してみると良いでしょう。

「慢性呼吸器疾患看護認定看護師」の資格取得を目指している方

「慢性呼吸器疾患看護認定看護師」は、日本看護協会によって認定されている看護師の専門資格であり、呼吸器系の疾患・治療・看護に関する専門的な知識とスキルを証明する資格です。この資格は、高齢者を中心に肺がん・肺炎・COPDなどの慢性呼吸器疾患を抱える患者さんが増えたことなどを背景に、2012年6月から認定が開始されています。

資格の取得には、3年間の呼吸器系の看護経験を含む計5年間の実務経験、6ヶ月間の認定看護師教育機関(課程)修了、認定審査(筆記試験)の通過が必要であるため、資格の取得は決して楽なものではありません。しかし、認定看護師になることで、キャリアアップや年収アップを実現することができるため、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

呼吸器科に転職する際の注意点

呼吸器科に転職する際には、以下に注意しましょう。

重度の疾患を抱える患者さんが多い呼吸器科はとても忙しい

肺がんを筆頭に、重度の疾患を抱える患者さんが多い職場は、呼吸器科の中でも特に忙しいという特徴があります。基本のバイタルチェックや処置に加えて、診察やオペの介助・患者さんやその家族へのオペ内容の説明・患者さんの移動や食事などの介助・服薬管理・食事や運動の指導・他診療科の医師や看護師を含めたカンファレンスへの参加・カルテ整理などの事務作業など、看護師の仕事を挙げればキリがありません。その分、看護師としてのスキルや知識をスピーディーに習得できるというメリットがありますが、身体的・精神的なタフさがある方でなければ、仕事を続けることは難しいでしょう。

患者さんやその家族とのコミュニケーションに苦労することも

呼吸器科の疾患は、声帯や運動器に影響を及ぼすものもあるため、患者さんとのコミュニケーションに苦労することがあります。その場合、患者さんの表情や動作から体調を把握したり、手話やジェスチャーでコミュニケーションしたりしなければなりません。また、特にオペ前後は、患者さんやその家族の精神状態が不安定であることが多いため、メンタルケアを行いながら、オペ内容の説明やオペ後の治療方針の説明を正確に行うことが求められます。

呼吸器科の看護師の求人の特徴・年収について

呼吸器科の看護師の求人の特徴

呼吸器内科は全国に約2,600施設、呼吸器外科は約800施設あり、呼吸器系の疾患を抱える高齢者が増加していることも追い風になって、呼吸器科の施設数は増加傾向に推移しています。また、呼吸器科の看護師の仕事はハードであるため、看護師の離職率が高いという実態もあります。そのため、呼吸器科の看護師の求人は通年で豊富にあり、いつ転職活動を始めても求人が無いということはありません。また、呼吸器科は習得すべきスキルや知識が多いため、基本的な処置や看護業務ができることは転職の前提条件と考えておいた方が良いでしょう。

呼吸器科の看護師の年収

呼吸器科の看護師の年収は、残業や夜勤の有無によって差があり、病棟勤務の場合で420万円?470万円、外来病院やクリニックの場合で370万円?420万円に設定されています。また、呼吸器内科・外科を比較すると、外科の方がやや高い年収が設定されていることが多いようです。とはいっても、看護師全体の平均年収は約470万円であるため、忙しさの割に年収が低いと感じる方も多いでしょう。そのため、呼吸器科の仕事は、目先の年収アップよりも将来に向けたスキルアップ・キャリアアップを目指したい方にお勧めです。

呼吸器科の看護師へ転職を成功させるポイント

呼吸器科の求人は通年で豊富にあるため、複数の仕事を比較しながらじっくりと転職先を選ぶことができます。しかし、求人数が多いことや求人毎に看護師の仕事内容にバリエーションがあることなどを理由に、どの職場が良いか迷ってしまう看護師も少なくありません。また、看護師の仕事をしながら転職活動を行うことは身体的・精神的な負担になりやすく、十分に検討しないまま転職してしまい、転職に失敗するケースもあります。

そのため、呼吸器科の看護師へ転職をお考えの方は、看護師の転職サイトにまず登録してみることをお勧めします。希望条件を登録しておくだけで、条件にマッチした仕事の紹介を受けることができるため、働きながら効率的に転職活動を進めたり、転職後のミスマッチを防いだりすることができます。


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