出産や育児でブランクがある看護師の方が復帰するポイントについてご紹介します。

女性の大きなライフイベント「出産・育児」

日本看護協会の発表によると、看護師の約90%は女性看護師ですが、看護師としてのキャリアを考える上で避けて通れないのが出産や育児です。看護師に限らず、仕事をもつ女性は、ライフイベントに応じて働き方を見直す必要に迫られることが少なくありません。

そこで、ここでは出産や育児と看護師としてのキャリアを両立する手段として、出産や育児で現場を離れ、ブランクができてしまった方の再就職のポイントについてご紹介していきます。

看護師の離職理由の第1位は「妊娠・出産」

日本看護協会の「潜在ならびに定年退職看護職員の就業に関する意向調査」によると、看護職員の離職理由の第1位は「妊娠・出産」、第4位に「子育て」がランキングされています。
第2位は「結婚」、第3位は「勤務時間が長い・超過勤務が多い」ということから、今までの結婚したり、子どもができたりすることで、独身の時とはまったく違う生活スタイルになっていく必要がある時に、看護の現場から離れることを選択する人が多いことが分かります。

また、厚生労働省が発表する「看護職員就業状況等実態調査」からも、ブランクのある看護師が20代後半~30歳代の若い世代に多いことが指摘されており、ライフイベントに伴って生活を大きく変える女性が多いようです。

出産や育児でブランクのある看護師ならではの悩み

厚生労働省の調査から、看護師の方は、一度離職してしまうと看護の現場への復帰が遠のく傾向があることが指摘されています。これは、出産や育児でブランクができてしまった看護師の方の復職を妨げる要因は、子育てをしながら看護師を続けることが難しいことにあります。

子育ては、さまざまな手当や制度といった社会からのサポートによって乗り切れることが多いのですが、看護職は看護技術・医療技術といった専門性が必要となるため、技術の衰えに対する不安から現場復帰をためらう方が少なくありません。

そこで、以下では、ブランクのある看護師の方ならではの悩みについて詳しく見ていきましょう。

「看護技術が衰えていないか不安」

たとえば、採血や血圧測定は看護の基礎的な技術のひとつですが、実際は採血しにくかったり、血圧が測りにくい患者さんもいます。
採血は一歩間違えれば神経を傷つけてしまうリスクがありますし、前後の観察も必要で、取れればいいというものではない技術です。最近の現場は高齢化が目立っていることもあり、採血そのものが難しい患者さんもいますから、現場を離れていると採血技術に対して不安が高まってしまうの無理はありません。

「最新技術が取り入れられた看護の現場を見て自信がなくなる」

それ以外にも、ブランクのある看護師が不安を覚えるケースとして、「テレビの医療特集を見て、自分が再就職するのは無理だと感じた」というものがあります。
近年の最新医療技術の多くは、新しく開発された医療機器や材料によって助けられています。その医療機器さえ導入すれば明日からでも最新医療技術を取り入れることが可能になってきているので、近所のクリニックで見た事もないような機材があって驚いた、という体験をした方も少なくありません。

医療機器の操作も看護師が担当する場面は多いため、再就職後に現場で使いこなせるか不安になる方もいらっしゃるようです。

「出産や育児と仕事が両立できるか不安」

出産や育児に時間が取られる20~30代は、夜勤を割り当てられることも少なくありません。こうした背景には、20~30代は、体力があったり、管理職としての仕事を求められ始めることにあります。

出産後も夜勤を続ける場合には、育児との両立のために、安定した託児先を確保したり、時短で働くことを視野に入れることを考える方が多いのですが、看護現場のスタッフ不足の状況のなかで折り合いがつかずに復職することが難しくなってしまうケースも少なくありません。

出産や育児でブランクがある看護師の再就職のポイント

再就職支援研修を受けてみましょう

各都道府県のナースセンターでは、再就職を考えている方を対象に、最新の看護現場の状況や医療知識、技術を習得するための研修会が実施されています。こうした研修は、無料で受講できるものも多く存在していますので、まずはeナースセンターで情報収集してみることをおすすめします。

研修で支援を受けることができる内容は、主に下記の通りとなるので、これから働く職場で必要な技術や知識と照らし合わせて受講を検討すると良いでしょう。

再就業支援研修

  • 最新の医療・看護に関する講義
  • 看護の動向
  • 新薬の知識
  • 最近の医療機器、器具及びその取扱い
  • 再就職の心構え

看護基礎技術研修

  • 採血・注射の演習(模型や医療機器を使用)
  • 点滴・輸血管理等
  • バイタルサイン
  • 感染予防やスキンケア
  • 急変時の看護
  • 高齢者の看護
  • 褥瘡ケア
  • 心電図の読み方
  • 体位変換・移動
  • フィジカルアセスメント
  • 心肺蘇生術
  • 薬物療法の補助技術

研修充実の求人を探してみましょう

最近、看護師の求人でも、「ブランクがあってもOK」とか、「未経験者歓迎」の文字をよく目にするようになっています。

そこで、まずは求人をみるときに教育体制についてチェックしておきましょう。とくにブランクが5~10年以上に及ぶ人は、日常的に使う材料が現役時代よりだいぶ異なってきています。

求人の中には、研修充実をうたうものが増えてきていますが、これはブランクがある看護師の不安を解決するための措置であることが多く、研修充実を掲げる病院は看護師として復帰がしやすい職場である可能性が高いと言えるでしょう。現場にキャッチアップできるか不安という方は、研修充実の求人を探してみるのがおすすめです。

託児所の有無や休暇の取りやすさをチェックしましょう

育児中の方は、院内に24時間子どもを預かってもらえる託児所や、保育施設がある病院を探してみると良いでしょう。夜勤は無理という方は、日勤のみの求人や短時間正職員として働くという選択肢も検討してみましょう。

また、休暇の取りやすさもチェックしておきましょう。同じママさん看護師が多い現場であれば、子供が熱を出したなどの突発的な理由でも有給休暇を取得しやすいなど、育児へのサポート体制が期待できますから、同僚になるスタッフの状況も聞いておきたいポイントです。

それでも不安な方はプロに相談するのもひとつの手

出産や育児でブランクがある看護師は看護の現場にいなかったブランクがあるものの、看護の現場を知っていて社会人としての経験もあることから、転職市場では採用ニーズがあるターゲットとされています。
看護師不足の看護現場の現状から、ブランク看護師は転職の選択肢も多い一方、ブランクに対する不安からどういった求人が自分に合っているか悩んだり、どうしても現場に立てるか不安を払しょくすることが難しいかもしれません。

それでも看護師に再就職したいという場合には、看護師専門の転職エージェントを利用して、万全の準備をしてから転職活動に臨むと良いでしょう。

「求人はどのように探せばよいのか。」「履歴書はどのように書けばよいのか。」「転職理由はどこまで正直に書けばよいのか。」「自分の経験で通用するのか。」「面接はどのような感じなのか。」「条件の交渉などはしてもよいものなのか。」「そもそも自分は今転職するべきなのか、それとももう少し待ったほうがよいのか。」などなど、ブランクがある方は疑問や不安は数えたらきりがないでしょう。

転職エージェントは、過去に出産や育児でブランクのある看護師の方の転職実績を重ねているため、再就職先探しで相談に来た看護師の方々から提供されている情報を多数持っています。そうした情報をもとに、無料で転職の支援をしてくれるのでぜひ利用してみてください。
近年では、転職エージェントは複数の会社が設立されてきているため、こうした会社を知っている方も多くなってきていますが、まだまだ転職エージェントという存在を知らないという方もいらっしゃると思います。そうした方は、下記のページもぜひ参考にしてみてください。

出産や育児でブランクがある看護師の方におすすめの転職エージェント

以下で紹介している「看護のお仕事」という転職サイトは、出産や育児からの復職を支援する求人数が多く、エリアも全国対応のサービスです。
また、看護のお仕事は業界の最大手の会社で、個人情報管理もしっかりしていますし、会社の組織体制もしっかりしていることから信頼できる会社です。所属アドバイザーも親身に相談に乗ってくれるので、再就職を検討されている方は、ぜひ相談をしてみてください。


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