
看護師は患者とのかかわりの中でさまざまな経験をしていきます。
その経験が自身の看護師観に影響を与えることも多くあります。これは、私の看護師観に影響した患者様のお話です。
私はそのとき内科病棟に移動したばかりで、今までとまったく異なる勤務内容と環境、人間関係に苦戦しているときでした。
その患者様はもともと介護施設に入居されていた方で今回、発熱と食事の摂取が難しくなったということで入院されました。
施設側の職員の方のお話では、認知症などもなく体の動きも通常通りに行えるということでしたが、最初に訪室した際には、まったくお話をしていただけず、目も合わせていただけないような状態でした。
入院時の書類をお渡ししてもすぐには書いていただけなかったので、少ししてから再度訪室することにしました。
再度訪室すると書き終えた書類がそっと置いてありました。
気難しい患者さまなのかなという印象を受けましたが、入院して治療が進んでいくにつれて、お話をしていただけるようになりました。
そして、退院の日が近づいていきました。退院の前日、いつもどおり訪室した際に、
患者様から
「最初の日はすまんかった、気分が悪くってイライラしてた」
さらに続けて
「お仕事とはいえ、いつも来てちゃんと話を聞いてくれて気分が楽になった。ありがとう」
看護師の仕事をしている中で、支えになるものは患者様のお声であることが多いです。
つらかったり、もうしたくない、ということがあっても患者様の声で、もう少しがんばってみようと思うのです。
看護師と患者様はお互いに支えあっている部分があることを感じたエピソードでした。
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