
こんなにある看護現場のストレス
看護師が日常的にストレスを感じる瞬間を思い浮かべてみると、以下のようなシーンが思い浮かびます。
看護師が感じるストレスリスト
- 患者さんやその家族から心無い言動を受けた
- 判断ミスや看護技術の不足から、医療事故を起こしてしまいそうで不安
- 上司や先輩から理不尽な叱責やきつい批判を受けた
- 同僚との関係がうまくいかない
- 仕事中にミスをして周りに迷惑をかけてしまった
- 医師と患者さんとの間で板挟み状態になる
- 業務が忙しすぎて、心が休まらない
- 仕事に見合った給料がもらえていない
- 家事の分担、夫婦関係、親の介護や子どものトラブルなど、私生活が思い通りにいかない
以下では、これらのストレス解消に適切な転職を詳しく考えていきたいと思います。
人命や人生を左右する立場から発生するストレス
このストレスは「患者さんやその家族から心無い言動を受けた」「判断ミスや看護技術の不足から、医療事故を起こしてしまいそうで不安」などがあたります。病気やけが、老いなどに直面している患者さんは心身ともに苦痛や不安を感じています。その負の感情を受け止めることが多い看護師は、相当のストレスを日々感じることになります。
また、医療現場はミスが許されない職場でもありますので、一つひとつの判断や業務をこなす上でも医療事故につながらないかをチェックしなければいけません。新人の頃は、看護技術や知識の不足から何か間違った判断や処置をしてしまわないかが不安ですし、ブランク復帰後や年を取ってからは最新の医療知識や医療機器の操作などにキャッチアップするのがとても大変です。転職した直後も、職場独自のやり方に慣れたりや新しい職場に関する知識を仕入れるのに多くの労力が必要です。
こうした不安やストレスから少しでも解放されるには、教育体制や研修が充実した職場に勤めることが近道です。たとえば、500床以上の規模の大きな病院では、新人の教育研修体制やブランク看護師向けの復帰後フォローなどが充実しています。配置転換や再就職などを希望している方は、教育体制や研修が充実している求人を探してみると良いでしょう。
職場の人間関係に関するストレス
職番の人間関係で感じるストレスとしては、「上司や先輩から理不尽な叱責やきつい批判を受けた」「同僚との関係がうまくいかない」などが挙げられます。女性が多い看護師の職場では、人間関係での苦労やストレスも大きなものとなります。
また、上記以外にも、「いじめや嫌がらせを受けた」「新人が自分のアドバイスに耳を傾けてくれない」「仲の良かった同僚や尊敬していた先輩が転職してしまった」「医師から見下されていて不快」というストレスシーンもあります。看護の仕事は一人で完結するものではありませんので、どうしても人間関係をマネジメントする必要性があります。
職場の人間関係は、外部からでは分かりにくいものですので、希望する病院やクリニックがある場合は、そこで働いている看護師に直接話を聞くか、病院やクリニックの内部情報を持っている看護師転職サイトのコンサルタントに聞いてみるというのが近道となります。
仕事において理想と現実のギャップから発生するストレス
理想の看護や目標とする看護師像などが明確な看護師が抱えるストレスとしては、「医師と患者さんとの間で板挟み状態になる」「仕事中にミスをして周りに迷惑をかけてしまった」などがあります。誰しも「本当はこうしたい・こうありたいのに、うまくいかない」という悩みは、一朝一夕で解決できる問題ではなく、時間をかけて解消に取り組まなければいけないストレスの一つです。
良い看護を実現するには、自身のスキルアップはもちろんですが、それ以外にも看護部全体での適切な看護方針の設定や、チーム医療の実践が必要となります。ですので、看護方針を病院全体に浸透できている病院やチーム医療に積極的な求人を探すと良いでしょう。
また、仕事のクオリティにはある程度自信が持てているという看護師は、「業務が忙しすぎて、心が休まらない」「仕事に見合った給料がもらえていない」などという別のストレスを抱えることになります。「頑張っても頑張っても、仕事が全然終わらない」「大変な思いをして仕事をしているのに、適正なお給料がもらえていない」という状況を解消するには、周囲からの評価や待遇改善が必要となります。
業務に対する適切な評価を受けるには、風通しの良い職場であることが必要です。オープンな空気で上司と話し合えるかどうかといったことや、何をどこまでやればいくらの給料がもらえるのかといったことを明確にしている職場を転職先に選びましょう。
家庭生活に関するストレス
看護師が抱えるストレスは、仕事の現場だけではありません。「家事の分担、夫婦関係、親の介護や子どものトラブルなど、私生活が思い通りにいかない」といった家庭生活の悩みから感じるストレスも大きな要因の一つです。
たとえば、夫婦関係や家事分担がうまくいかないと、家に帰ってからも家事や炊事に追われて心が休まりませんし、子育てに十分な時間を割けないと「自分は良い親とは言えないのでは…」という悩みを抱える原因になります。
この状況を解消するには、ワークライフバランスという考えで、ライフシーンやライフイベントに沿った多様な働き方を認めてもらうことが必要になります。短時間正職員制度や出産休暇、院内保育施設など今の自分・これからの自分が必要とする働き方が用意されている病院の求人があれば、転職先として検討してみましょう。
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