
看護師という仕事は大変ですが、看護師になる前の段階にも大変なことはたくさんあります。
看護学生は看護師ではないですが、「実習」という形で実際に病院にいって看護の勉強をしている立場なので、すべての過程を重要視されます。
現場の看護師からしても、一つ一つの動作に手間や時間がかかります。実習では「教える側」も「教わる側」も大変です。
この大変な実習を乗り越えてから、「看護師になるかどうか」決める学生さんも多いと思います。
今回は「看護師になろう」と強く思うことができた実習での体験をお話します。
失われる自信
私が、看護学校の3年生のころの出来事です。
実習に対して苦労した学生の一人が私でした。
実習先は遠く、家から徒歩・バス・電車を乗り継ぎ片道1時間30分かかり、朝は5時前そこから一日の記録や疾患の勉強をして当然寝るのは深夜になります。
正直、これを約10ヶ月続けていくことに対して自信がなくなっていました。
どう看護して良いか分からない日々
自信を失いかけている中で、ある病院に実習にいきました。内科・慢性期の実習でした。
そこでは、慢性的な疾患(治りにくいか、治らない)と長く付き合っていく患者様の看護を学びます。
私の担当していた患者様は、60歳代くらいで慢性心不全の患者様でした。
患者様は明るく、お話もしやすい患者様でしたが、どういう看護をすれば良いものか当時の私には分からない状態が続きました。
ただ、日々だけが過ぎていき、規定の課題をこなしながら実習の最終日を迎えました。
実習最終日
患者様に、最終日であることを伝えると「ありがとう。あなたの説明は分かりやすかった。きちんとこちらの話も聞いてくれた。あなたはいい看護師になれると思うわ、がんばって」というお言葉をいただきました。
何もできていないと思っていた自分の気持ちがすくわれたような気がしました。
それがたとえお世辞であったとしても、私は、その言葉を聞いて『自分にもできることがあるんだ』と感じました。
「こんなかかわりをして、またこんな思いができるのかもしれない」
そう思って看護師になる決意が固まったのでした。
- 人気の記事
看護師が転職するときに特技ってどう書けばいい?
いまアジアがアツい!看護師にアジアが人気の理由って?
カナダの看護師の年収事情は?カナダで看護師として働く方法を考える
シンガポールで活躍する看護師になるには?シンガポールの看護師の求人と年収事情!
転職して1年以内の妊娠は非常識?看護師と産休のイロハ
- 新着記事
-
デキる先輩ナースに学ぶ!やっぱり凄い仕事がデキるナースの特徴 -
日勤・夜勤…結構シフトがハードな看護師の勤務形態&時間 -
トイレに行く時についでにチェックしたいナースの身だしなみ -
こんな先輩ナースとは働きたくない!ムカつく先輩の言動 -
いるよねー!性格が悪いと思われがちな看護師の特徴