
看護師をしていると、日々の業務や生活に追われて、振り返ったり思い返す時間がないことが多いです。
しかし看護師をしてから考えると分かることや、思い出すことも少なくありません。
今回はそんな、看護師から離れても思い出されることについてお話したいと思います。
何も感じなかった新人のころ
それは、私が1年目の看護師だったころの話です。
そのときの私は日々の業務と上司(先輩看護師)からの叱責、疾患の学習などさまざまなことが一気に襲ってきているような感覚にあり、一日一日を生きていくので精一杯の状態でした。
そんなときに入院された患者様は男性で年齢もまだ若く、検査などでも特に異常もなく、ただ痛みを訴えていると言う状態でした。
痛みがあると言う訴えが非常に強く痛み止めを常用していました。
私は、その患者様に対して正直面倒だな、という感情を持っていました。
ほかに検査が必要な患者様や、手術後の患者様がおり、そちらの処置のほうが重要性が高いはずなのにその患者様が痛みを訴えて「どうにかしろ、痛い」ということで業務が円滑に回っていないことに不満があったからです。
その患者様は、安静を1週間ほど続けられた後に退院されました。
そのときは新人だったからなのか、若かったからなのか、後悔も何も感じませんでした。
看護師を離れてはじめて分かる後悔
その時の光景を今になって良く思い出します。
子育てやら何やらで看護師を離れて数年以上も経った今、「なんていうことをしたのだろう」と思います。
思い出すたびに奥歯がムズムズするような胸をかきむしりたいような感覚になります。
痛みとは絶対的に主観的なことであり、検査や画像上でのみ診断できるものでもありません。
痛みを感じている人にとっては痛いものは痛いのです。
その痛みをどうにかして取り去ってほしくて患者様は病院にこられたのだと思います。
それに対して私は特に何も考えることなく対応していました。
この出来事に対して時々考えてしまうのです。
おそらく後悔しているからだと思います。
一生後悔を背負わないために
自分が後悔するような看護をすることは、患者様に対して的確な看護を行うことに支障をきたす場合があります。
状態に応じて、的確な看護を模索していかなくてはなりません。
悔いが残る看護をしていると、看護師を離れてからも、ずっと後悔を背負い続けていくことになるのだろうと思います。
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