
慢性呼吸器疾患看護認定看護師とは
慢性呼吸器疾患看護認定看護師とはその看護のスペシャリストであり、この分野は2010年2月に日本看護協会で承認された20番目の認定看護師分野で、比較的新しい資格です。
この分野で認定された看護師は、喘息、慢性閉塞性肺疾患といった非感染性の慢性呼吸器疾患のほか、インフルエンザや肺炎など、ガンを除いたさまざまな呼吸器疾患を持つ患者さんとその家族を対象に看護を提供します。
活動としては、呼吸不全の経過をたどる患者さんの安定期、増悪期、終末期において、患者さんと家族のQOL向上を目指し、高い水準で看護を行っていきます。また、慢性呼吸器疾患の分野において、他の看護職者に対する指導や相談も行います。
慢性呼吸器疾患看護認定看護師には「実践」「指導」「相談」の3つの役割が期待されていますが、どういった働き方をするかは働いている施設の意向や看護師の希望によってさまざまです。今後は呼吸器疾患患者は増加すると言われており、慢性呼吸器疾患看護認定看護師の需要も高くなると考えられます。
慢性呼吸器疾患看護の仕事内容
慢性呼吸器疾患看護において看護師は、慢性呼吸器疾患患者の病態把握と適切な呼吸の管理・ケア、安定期から終末期までの各病期において起こりうる「心理的・社会的な問題」を解決するためのサポートを行います。加えて、病態・症状に応じた呼吸リハビリテーションと、患者さんと家族が病期の段階に応じた対処が可能になるよう適切な指導を行います。
慢性呼吸器疾患は、運動や異物の刺激などによって発作が誘発され、咳や息切れが止まらなくなり、時には死んでしまうのではないかと思うような苦しさを伴うこともあります。呼吸困難に陥った患者さんはパニックを起こしてしまうこともありますから、そういった時に対処できるよう呼吸法や楽な姿勢などについて、セルフコントロールができるように指導をすることが重要になります。そして、肺の機能をきちんと維持でき、さらには向上させるべく呼吸のリハビリテーションを進めていくのです。
慢性呼吸器疾患看護のやりがい・魅力
呼吸器科に関する看護の中で、高齢者の繰り返す肺炎や呼吸困難の苦しみが緩和されないままに終末期を過ごす患者さんの存在は、通常の看護
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