
大規模病院の勤務について
看護師の勤務というのは、いろいろなメディアで報道されている通り、かなり体力的に厳しいものとなっています。なぜこのようなことが起こってしまうのかと言えば、単純に人手不足だからです。看護師のニーズは年々高まっているのに対し、現場の看護師は職場環境の悪さや妊娠・出産を理由に退職してしまうため、病院は慢性的に看護師不足の状態になっているのです。
大規模病院の場合、厳しいのは看護業務だけではありません。新卒で晴れて看護師となり希望に燃えて入職をしても、1年後には新人全員が退職していくということもあります。理由を聞けば、仕事がきつく疲れるということに加え、研究発表会や研修会、病棟勉強会というように、勤務があろうと容赦なくそういった行事が入ってくることを挙げるのです。日勤が終わり、普通ならばやっと帰宅できるといった時でも、夕方から勉強会が入ることもあります。予定がある人は出席しなくても良いことにはなっていますが、その分遅れを取ってしまうので出席しないわけにはいきません。さらに、夜勤を終えたその日の夕方から研究発表会の準備や勉強会が入っていることもあり、ゆっくりと身体を休めるのが難しいことがあるのです。
中規模病院の勤務体制
大学病院や総合病院、クリニックとで勤務体制は違ってきますが、大学病院は比較的無理のないシフトを組んでくれる傾向にあります。しかし、中規模の病院はなかなか人が集まらないことも多く、日勤・夜気勤をギリギリの人数でまわしているところも少なくないのです。
翌日の日勤看護師が急病などで二人体制から一人欠勤してしまった場合、休みだった看護師がその休みを返上して急遽勤務に入ることがあります。これは、夜勤の人が休んだ場合も同じで、日勤が終わった後そのまま夜勤に入り36時間連続勤務という人もいました。
クリニックの勤務体制
クリニックと聞くと、楽な勤務体制を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。「病棟で経験を十分積んできたし、そろそろ体力的に楽なシフトで働けるクリニックへ転職したい」と考えている人もいるかもしれませんね。
クリニックは病床を設置しているところが少なく、夜勤のない場合がほとんどです。また、日曜日の休みの他にウイークデーのどこか一日が休みだったり、土曜日や日曜日が休みでない代わりに他の曜日を休みにしていたり、いずれも週休二日が大半です。一週間休みがなかった場合には、院長先生が他の提携医師へ依頼をして休みを取ったり、看護スタッフがお互いに休みの希望を出したりして、勤務シフトを上手く調整するところもあるようです。
比較的時間に融通の利きそうなクリニックですが、必ずしも定時に帰れるわけではありません。診療時間ぎりぎりに患者さんが受付をしてくる場合もありますし、きちんと最後の患者さんのケアが終わるまで勤務が終わることは無いのです。
パートでの勤務
新卒は、大抵の人が正職員として入職しますが、例えば持病があるといった場合や、小さな子供を抱えている、子供の学校の行事に出たい場合など、始めから正職員として働くことが難しい人もいます。もし、あなたが既婚者で経済的な余裕がある程度あり、かつ看護師で働きたいという時には、パートという形での働き方も良いでしょう。
クリニックの中には、午前の部と午後の部を分けて雇っているところもありますし、最近では、病棟勤務でも夜勤専従や日勤のみといったパートを募集しているところもよく見かけます。結婚や出産で一度仕事から離れた人でも、生活が落ち着いたのを機に中途採用で現場復帰する人もいます。パートであれば、家庭で家事をこなしながら、半日だけ勤務したり一日入れる日は日勤で入ったりと、生活を優先させた勤務体制で働くことが出来るからです。
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