
過去に触れ合ってきた患者様のことを時々思い出します。
時間が経っても覚えているものです。
今回はいろんな患者様と関わった中で「私が抱いてきた気持ち」について書きます。
理想と現実
私が学生の時の看護師のイメージは患者様一人ひとりとゆっくり、じっくり関わっていけるものだと思っていました。
看護学生のころは、私のように甘いイメージを抱く方も多いと思います。
でも現実はそうではありませんでした。
新卒で勤務した病院は、手術を予定している患者様が入院する病棟だっただけに、一人一人の看護師がうけもつ患者様の重症度が高く、検温や清拭など、看護の基本的な部分で精一杯な日が多いのです。
新人だったのもありますが、日々のルーチンをこなすだけで精いっぱいでした。
ですから、患者様やそのご家族とゆっくり色々お話して不安や悩み、健康について心配なことなど、十分にお話が聞く時間をとれないことがほとんどでした。
手術を行って成功しても、亡くなってしまう患者様もいらっしゃいます。
もともとの考えが甘かったのかもしれませんが、胃の痛い思いをすることも多々ありました。
もっと何かできたのではないか
元気で退院していかれる方は
「今ごろどうされているかな?」
「お仕事頑張っているかな?」
という部分について気になりますが、
残念ながらお亡くなりになってしまった方は
「もっと何かできたのではないか」
「最後にやりたかったこと、何か協力できたのではないか」
と思いがこみ上げてきたりします。
反省というか後悔というか・・・
そういう思いが次の患者様への関わりにつながっていったり、活かせていけたというのもあるかもしれません。
家族
今はその思い出す気持ちを患者様にではなく、家族に向けるようにしています。
何かあった時にはできるだけのことはしてあげたい、病院で過ごすか家で過ごすか、積極的に治療するかどうかなど、本人が希望することを叶えてあげていれば本人も満足、家族も納得できると思うからです。
自分がもっと何かできたのでは?
という気持ちはこれからも答えが出ないでしょうし、「一生背負っていくことなのかな」と思っています。
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