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看護師になった人の中には、ナイチンゲールの存在に憧れて看護師を志したという人も多いでしょう。

ナイチンゲールはイギリスの看護制度の基礎を築いた人物。

イギリスはいわば近代看護の本場の国といえます。

そんなイギリスで働いてみたいと思う看護師にとって、気になるのはイギリスの看護師制度

日本を飛び出してイギリスで看護師として活躍してみたいという方のために、お給料や待遇、イギリスの看護師資格などをまとめてみました。

どっちが多い?イギリスと日本、看護師の年収比較

手堅く生きるなら「手に職を」といいますが、なかでも看護師は一生ものの資格として日本でも人気となっています。

一般的な企業に勤めている場合、平均的な年収は200万~300万円ともいわれています。

それが看護師の場合には、34.6歳で平均471万円の年収を稼いでいるという統計(平成24年度、厚生労働省)が出ています。

これはずいぶん大きな差ですね。

これには看護師という仕事の業務内容が大きく関わっているといわれます。

24時間看護を必要とする患者さんと向き合うために、夜勤、早朝など勤務時間は不規則で残業も珍しくありません。

また、1つのミスが患者さんの命に関わるため、現場では常に大きなプレッシャーと隣り合わせです。

看護師が人手不足になるのも、こうしたストレスによるものといえるでしょう。

では海の向こうのイギリスでは、看護師の年収はどれくらいなのでしょうか。

イギリスの看護師には階級がある?

イギリスでは看護師は「Band」と呼ばれる階級によって年収が決められています。

Bandは1~7、8A~8D、9と12のパートに分かれており、看護助手から総師長、ナースコンサルタントクラスまで各看護師の実力を客観的に評価してランク付けされます。

この階級により「Band1」~「Band9」まで最低£15,100(約250万円)から最高£98,453(約1,630万円)までが年間に支給されます。

イギリスの看護師にはボーナスがないって本当?

一般の企業に勤めている場合でも年1~2回支給されるボーナスは嬉しいものですが、日本では看護師にもボーナスが出ます。

厚生労働省の統計調査によると看護師の「年間賞与その他特別給与額」は、平成24年度には平均786,900円だったのだそう。

これは看護師の平均月収の約2.5ヶ月分に当たるのだそうです。

一般企業に勤めている人にとっては驚きでしょうか。

ちなみに、イギリスの看護師にはボーナス(年間賞与や特別給与等)はありません

平均年収で見たように、イギリスでは一番下の階級「Band1」は日本円で約250万円なので、ボーナスなしとなるとずいぶん低いように感じてしまいますね。

反対に最高ランクの「Band9」では約1,630万円なので、ボーナスはなくても悠々自適な生活を送ることができそうです。

平均年収の差がとても大きくボーナスも支給されないとなると、低ランクにいる看護師は所得が低く大変なイメージを持ちますね。

しかし、日本のように年功序列であったり派閥であったり、昇給に対する判断が曖昧ではないのがイギリスのいいところ。

求められるスキルを身につけることで確実にランクアップすることができるので、仕事に対するモチベーションを保つことができます。

待遇面では優遇されているイギリスの看護師

ここまでは、イギリスにおける看護師の年収とボーナスに触れてきましたが、気になるのは待遇面。

日本では「仕事の時間が不規則」、「残業をしても残業代が支払われない」、「有給休暇など取れる雰囲気ではない」、「育児と看護師の仕事は両立ができない」など、待遇や勤務条件を不服として看護師を辞めてしまう人も多いようですが、イギリスはどうなのでしょうか。

諸外国では仕事にかける時間よりもプライベートの時間を尊重する風潮がありますが、これはイギリスの看護師についても同じです。

「ワーク・ライフ・バランス」を大切にしようという考えを持っており、イギリスの看護師425,000人以上からなる労働組合「RCN」では現場のスタッフのストレスを軽減し健康に働いてもらうために、勤務シフトの調整や休暇取得の尊重などを提唱しています。

具体的に待遇面の一例を挙げると、「看護師が病気で欠勤した場合の減給はなし」、「有給休暇は年間35~41日(NHSの場合)」、「残業代は時給換算1.5倍~2倍を支給」など、日本と比べ待遇面で手厚く扱われているのが分かります。

イギリスでは生活と仕事のバランスを整え、看護師が安心して働くことができる環境がそろっているといえます。

イギリスで看護師として働くには?

イギリスの看護師が貰っているお給料、待遇などをご紹介しましたが、ここまで読んで「イギリスで看護師として働いてみたい!」と考えた人もいるでしょう。

看護師としてイギリスで働く方法には大きく2つあります。

1つ目はイギリスに留学して看護師資格を取得すること、そして2つ目は日本の看護師資格をイギリスの機関に登録することです。

最初にイギリスで看護師資格を取得する方法をご紹介しましょう。

現地で看護師の資格を取得するには、The Nursing and Midwifery Council(NMC)の認可コースを修了することが必須条件となります。

日本のように国家試験はなく、このコースを履修しNMCに登録することで資格を取得することができます。

座学の講習や実習を通し、看護師として必要なスキルを身につけます。

次に日本の看護師資格を有している人は、NMCに登録することでイギリスの看護師資格を取得することができます。

語学力審査、書類審査をパスした後、UK医療保険制度や臨床実習などの看護教育プログラムを受講。

その後、イギリスで看護師として働くことができます。

就労ビザが下りない場合には、ワーキングホリデービザで渡航する手段もあります。

知りたい!イギリスの看護師制度

最後にイギリスの看護師制度についてご紹介します。

イギリスで看護師資格を取得する際、日本のように国家資格はありません。

代わりに最低3年間の看護教育が必須。

厳しい教育期間を乗り越えたあとも、毎年1回登録を更新しなければなりません。

最新のスキルや知識を身につけていなければ登録の更新ができないため、日々実力を磨く必要があります。

また、「どっちが多い?イギリスと日本、看護師の年収比較」の項目でも触れたように、イギリスの看護師にはスキルや経験によって予め階級が定められています。

看護助手から、全看護師を統括する総師長、コンサルタントまで、客観的評価に基づいてランク付けされるシステムは、「患者さんに寄り添った看護」をする上で有効といえます。

日本で看護師不足が深刻化しているように、イギリスでも十数年前までは看護師が足りていないといわれていました。

しかし近年では就労ビザ取得のためのポイント要件となる「不足している職種」リストからは外されるなど、イギリス国内での看護師不足は解消している模様。

これは待遇面での条件が改善され、働きやすい環境が整えられた結果といえるでしょう。

以上、イギリスの看護師事情でした。

Nursy運営事務局より一言!

イギリスで働き看護師人生を豊かにしてみては?

いかがでしたか?

日々スキルを研鑽しなければならないというのは大変なことですが、現場で使える技術を身につけることで患者さんにベストの看護を提供するという考え方や、努力した分が報われるという制度は魅力的ですね。

ナイチンゲールが構築した近代看護を学ぶことで、あなたの看護師スキルは一層磨かれるはず。

イギリスで看護師として働くという選択肢は、看護師人生をもっと豊かにしてくれるかも知れません。

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