【岩手】新看護方式で安心ケアを(朝日新聞DIGITALより)
新しい看護方式「パートナーシップ・ナーシング・システム(PNS)」を採り入れた岩手県の宮古病院が取り組み状況について発表を行いました。
記事引用:
看護師がペアを組んで看護業務にあたる新方式を東北で初めて採り入れた宮古市の県立宮古病院(佐藤元昭院長)で30日、取り組みの状況を紹介する発表会があった。看護学生や看護教員計20人が参加し、新人研修面での効果を聞いたり、病棟で実際の運用の様子を見学したりした。
宮古病院では2013年の10月からこの新方式を試験導入していましたが、福井大に半年間の成果を監査してもらったところ、「正しく実践されている」との評価を受けたといいます。
新方式とは、福井大付属病院が開発したパートナーシップ・ナーシング・システム(PNS)という看護方式で、看護師が二人一組となり二人三脚で看護を行っていくというもの。ペアとなった二人は助け合いながら看護提供し、副看護市長を核としたグループがその二人をフォローするという構造になっています。
PNSにはいくつかのメリットがあります。二人がペアになることで、時間のかかる作業を分担したり、力のいる作業では協力し合ったりと臨機応変に対応ができますし、また、このPNSではダブルチェックができるためミスを減らすことができます。その他、従来の方式では経験やスキルによって患者さんの看護に差が出るという問題がありましたが、PNSではお互いに足りない部分を補完し合うことができるため、そういった問題点を解消できるというメリットもあります。
PNSを導入しはじめた病院の看護師からは戸惑いの声がよくあがるようです。実際に、PNSを開発した福井大でも導入当初は担当患者の倍増や先輩看護師の負担増、ペアの相手によってやり方が違うなどの不満が多くあがっていました。
しかし、上で書いたようにメリットは多く、業務が効率化したことで結果的に残業時間を減らすことができたという成果が出ています。
PNSは「ペアの二人が対等な立場であること」が原則ですから、ペア相手に面倒な仕事を押し付けるような関係ではせっかくのシステムもうまく機能しません。「PNSを採り入れたが導入前の方が働きやすかった」という病院の場合、PNSが正しく実践されていないという問題もあるのでしょう。
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